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The JOVS Seminar

Basic clinical study and presentation course

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日時

2019年 8月25日 (日)

13:00~18:30

会場

刈谷豊田総合病院 第1会議室

〒448-8505 愛知県刈谷市住吉町5丁目15番地

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13:00 - 13:05

企画世話人挨拶

伊藤博隆 (刈谷豊田総合病院)

1993年     平成医療専門学院卒業 卒業

1993年     刈谷総合病院(現刈谷豊田総合病院)入職

 視能訓練士として、視機能検査・訓練の改善・進歩を目指して臨床研究に取り組むことは重要です。しかしながら、施設によっては研究方法を学ぶ機会を少なく、研究に取り組みたくとも一歩が踏み出せない状況が考えられます。第1回JOVS講習会では視能訓練士が研究の第一歩を踏み出すための、臨床研究の基礎とアウトプットスキル(プレゼンテーション)を企画いたしました。

 本セミナーでは、臨床研究及び研究発表に非常に多くのご経験を持つ半田知也先生(北里大学)に、臨床研究計画とその考え方、及び発表スライドの作成とプレゼンテーションの基礎を実践的にお話いただきます。また、近年10報以上の英語論文を発表されている新進気鋭の岩田 遥先生(北里大学)に、視能訓練士として臨床研究に取り組むための必要な知識をご経験とともにお話していただきます。

 本セミナーを通じて研究的思考を持つきかっけとなり、視機能検査・訓練の本質を理解し、臨床技術の向上にもつながることを期待しております。

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13:05 - 13:15

序論 -視能訓練士のための臨床研究スキル-

半田 知也  (北里大学)

1998年     川崎医療福祉大学 医療技術学部 卒業

2004年     北里大学大学院 医療系研究科 修了(博士医学)

2004年     北里大学 医療衛生学部 視覚機能療法学 助手

2005年     北里大学 医療衛生学部 視覚機能療法学 講師

2013年     北里大学 医療衛生学部 視覚機能療法学 准教授

2016年     北里大学 医療衛生学部 視覚機能療法学 教授

 患者さんの視覚及び生活の質の向上を目指す視能訓練士にとって、より良い視機能検査及び訓練を目指した改善・進歩に貢献することは重要です。まずは、本セミナーの概要説明と共に、主体的な臨床研究計画を立てる上でのポイントについて参加の皆様と一緒に考えたいと思います。

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13:15 - 14:30

臨床研究のための基礎知識 -変革する近年の臨床研究-

岩田 遥 (北里大学)

2014年     北里大学 医療衛生学部 卒業

2017年     北里大学 医療衛生学部 視覚機能療法学 助教

2019年     北里大学大学院 医療系研究科 修了 (医学博士)

 視能訓練士として臨床に立つ中で、教科書には載っていない課題や疑問、問題点に直面することや、また症例や検査結果などに対して疑問を感じることはしばしば経験されます。このような臨床の限界点に直面した際に、「何がどこまで解明されているのか」「解明する為には何をどうしたら良いのか」といったことを考え、論文を正確に解釈することや、正しく研究を行うことは非常に重要です。医学研究に取り組み、一連の思考過程と検証方法を学ぶことにより、臨床の現場における取り組み方や考え方が大きく進歩し、そのスキルの向上に繋がることが大きく期待されます。

 臨床研究の方法や手続きは日々変革しており、僅か5年前と比較しても大きな違いがあるため、その正しい実施には十分な知識が必要不可欠です。本講演において、近年における臨床研究実施のための基礎知識とその実際について、私の経験を踏まえてお伝え致します。

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15:00 - 17:10

視能訓練士のためのアウトプットスキル

半田 知也 (北里大学)

1998年     川崎医療福祉大学 医療技術学部 卒業

2004年     北里大学大学院 医療系研究科 修了(医学博士)

2004年     北里大学 医療衛生学部 視覚機能療法学 助手

2005年     北里大学 医療衛生学部 視覚機能療法学 講師

2013年     北里大学 医療衛生学部 視覚機能療法学 准教授

2016年     北里大学 医療衛生学部 視覚機能療法学 教授

 学会や講演会において、聴講者に研究内容を分かりやすく伝える技術は非常に重要です。聴講者のことを考えて、専門の人にも新しい気づきを与え、専門外の人にもわかる説明を心がける必要があります。研究発表スキルには①スライド作成(内容の論理構成、スライドのレイアウト、フォントや色の選択の仕方、グラフ作成、文章編集、など)と②口頭発表(言葉の表現、表情、ジェスチャーなど)のバランスで構成されます。これらのアウトプット技術に関しては、学問的に教授される機会は少なく、各々、組織のまたは独自の流儀で取り組む場合が多いため、初めて研究発表に取り組む際には困惑してしまうことが考えられます。

 本セミナーでは学会や講演会での研究発表を目指して、実際のデータ(サンプル)を元に、シンプルで分かりやすいプレゼンテーションのテクニックについてご参加の皆様と共に考えたいと思います。また、論理的に話すことと、聴講者に納得していただくことは別の次元です。聴講者や会場の雰囲気や経緯、流れなどから話し方を察知していくアナログなスキルについても演者の経験からお伝えしたいと思います。

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17:20-18:20

イブニングセミナー

遠近両用CLの光学デザインと見える仕組み

~プレゼンテーションワークショップ~

共催:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社

半田 知也 (北里大学)

 近年、各社の遠近両用コンタクトレンズ(CL)の種類が増加し、多様化しています。遠近両用CLのレンズデザインは大別すると同心円型とセグメント型に分かれ、ソフトCLにおいては同心円型が主流となります。しかし、同じ同心円型のレンズであっても、各社が工夫を凝らした光学デザインがあり、それぞれの特徴によって見える仕組みは異なり、その結果、それぞれが異なる利点と欠点を持つはずです。最近では、ワンデー アキュビュー® モイスト® マルチフォーカル のように、瞳孔径の加齢変化を考慮したユニークな光学デザインを有するCLも開発されています。一般的な瞳孔径を考慮していない同心円型の場合、加齢とともに瞳孔径は小さくなるため、レンズの周辺を通る光線は遮られてしまい、十分な累進屈折の効果を発揮できません。つまり、瞳孔径の加齢変化を考慮して最適に設計されたCLでは、より高い累進屈折の効果を得られることになります。光学デザインが多様化した遠近両用CLにおいては、その恩恵を最大限得るために、その光学的な特徴を把握し、そのレンズに適した矯正手順も求められます。

 このような特徴ある医療機器等をプレゼンテーションする際には、その対象に対する深い理解が必要です。本講演では、遠近両用CLの光学デザインの特徴とねらいから、見える仕組み、レンズに適した矯正手順と工夫までを学問的に解釈した上で、プレゼンテーションする方法についてワークショップ形式で皆様と共に考えてみたいと思います。

※イブニングセミナー中、軽食をご用意しております。

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