The 7th Meeting of
Japan Orthoptic Vision Society
Zoom Webinars 開場
18:30 ~
開会挨拶
岩田 遥
(北里大学)
19:00 ~ 19:05
講演Ⅰ
スタンダードな視能評価とは?
~リアルタイムで共有する臨床の現状~
荒木 俊介
(川崎医療福祉大学)
19:05 ~ 19:35
中塚 秀司
(刈谷豊田総合病院)
講演Ⅱ
Spot Vision ScreenerとSmart Eye Camera
眼科臨床におけるポータブルデバイス
座長:岩田 遥
(北里大学)
19:40 ~ 20:30
・Spot Vision Screenerの有用性と独特な“クセ”を知る
・Smart Eye Cameraを活用した次世代遠隔診療の最前線:
革新的テクノロジーによる診療の新時代
(新潟医療福祉大学)
西村 裕樹
(OUI Inc.)
Webセミナー (準備中)
20:35 ~ 21:05
閉会挨拶
岩田 遥
(北里大学)
ご挨拶
この度、第7回日本両眼視矯正研究会(JOVS)をオンラインで開催いたします。今回もJOVSの特徴である対談形式を中心とした講演内容を企画し、演者は配信スタジオよりお送りします。
講演Ⅰでは、前回に大変ご好評であったリアルタイムアンケート調査を再び実施いたします。正確な視機能評価を達成するために、医学的に「何が正しいのか」、そして「何が一般的であるのか」について、講演中に皆さまからのアンケート回答やご意見を収集しながら、共に追及していきたいと思います。「スタンダードな視能評価とは? ~リアルタイムで共有する臨床の現状~」の演題で、川崎医療福祉大学の荒木俊介先生、および刈谷豊田総合病院の中塚秀司先生にご講演いただきます。Zoomの機能を活用したリアルタイムアンケート調査を講演中に実施いたしますので、ぜひご参加ください。また、事前アンケート調査(https://forms.gle/cnK6TdiBVrAPNVcc6)も受け付けておりますので、ご協力をお願いいたします。
講演Ⅱでは眼科臨床におけるポータブルデバイスに焦点を当て、Spot Vision ScreenerとSmart Eye Cameraについて議論します。近年の医療機器は「高機能化」と同時に「小型化」も著しく進展しています。小型化のメリットには、携帯性の向上、拘束度の低減による患者負担の軽減、遠隔医療の推進などが挙げられます。
SVSは発売から約10年が経過し、さまざまなデータが現在までに蓄積されており、それは留まることなく現在も多くの研究報告がなされています。本講演では「Spot Vision Screenerの有用性と独特な“クセ”を知る」の演題で、SVSに関する多くの論文を執筆されている新潟医療福祉大学の多々良 俊哉先生に、その特徴と活用法についてお話しいただきます。
Smart Eye Camera(開発元:OUI Inc.)は、スマートフォンのカメラと光源を利用し、細隙灯顕微鏡と同等の機能を有する新しい医療機器です。正式販売からわずか約3年ながら、その有用性・有効性が多く示されています。昨年からOUI Inc.に参画されている西村 裕樹先生は、視能訓練士の立場から臨床・研究・ビジネスの観点から事業を推進しています。西村先生には「Smart Eye Cameraを活用した次世代遠隔診療の最前線:革新的テクノロジーによる診療の新時代」の演題でご講演いただきます。
また、共催セミナーにつきましても現在調整中で実施を予定しております。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
岩田 遥
(北里大学)
2014年 北里大学 医療衛生学部 卒業
2017年 北里大学 医療衛生学部 助教
2019年 北里大学大学院 医療系研究科
修了 (医学博士)
2022年 北里大学 医療衛生学部 講師
講演Ⅰ
スタンダードな視能評価とは? ~リアルタイムで共有する臨床の現状~
昨年度の研究会で皆様からご好評いただいたリアルタイムアンケート調査の第2弾をお届けします。医療現場での情報共有は、医療の質と安全を守り、患者を中心とした医療を実現するための大切な要素です。すべての医療従事者がその重要性を理解し、積極的に取り組むことが求められています。
今回も、視能訓練士が日常臨床で感じる疑問や不安について、施設や地域の枠を超えて、参加者の皆様の経験やスキルを共有しながら、エビデンスに基づいた観点で一緒に考えていきたいと思います。一人ひとりが持つ知識や経験には限界がありますが、多くの皆様からのご意見を集めることで、固定観念にとらわれない新たな気付きを得られる場となることを願っています。
本講演に先立ち、事前アンケートへのご協力をお願いしています。日常臨床での視能検査や視能評価などに関する困りごとについて、自由にご意見をお寄せください。皆様からいただいたお声をもとに、当日のディスカッションが一層充実したものになるよう努めてまいりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
記:荒木俊介(川崎医療福祉大学)
荒木俊介
(川崎医療福祉大学)
2010年 川崎医療福祉大学 医療技術学部 卒業
2010年 川崎医科大学附属病院 眼科 入職
2016年 川崎医療福祉大学 非常勤講師 併任
2017年 川崎医療福祉大学大学院 医療技術学研究科 修士課程 修了
2022年 川崎医療福祉大学大学院 医療技術学研究科 博士後期課程 修了
2023年 川崎医療福祉大学 助教
中塚秀司
(刈谷豊田総合病院)
2007年 東海医療工学専門学校 卒業
2007年 総合上飯田第一病院 入職
2008年 刈谷豊田総合病院 入職
2019年 北里大学医療衛生学部研究員
2022年 刈谷豊田総合病院 診療技術部眼科担当員
講演Ⅱ
Spot Vision ScreenerとSmart Eye Camera
近年の眼科におけるポータブル医療機器
座長:岩田 遥 (北里大学)
Spot Vision Screenerの有用性と独特な“クセ”を知る
厚生労働省は2022年度より,3歳児健康診査に屈折検査機器を導入するための助成を開始しました。その結果,全国各地の健診において屈折検査機器の導入が拡がっています。特に,スクリーニングに特化した屈折検査機器であるSpot Vision Screener (SVS; Welch Allyn社製) を導入する自治体が多く,弱視検出率の向上に寄与しています。弱視のスクリーニングに関して,日本弱視斜視学会および日本小児眼科学会,そして米国小児眼科斜視学会 (American Association for Pediatric Ophthalmology and Strabismus; AAPOS) はそれぞれが精密検査を必要とする屈折異常の基準値を策定しています。
SVSの利点は,短時間で両眼の屈折値を同時に測定でき,測定可能率が非常に高い点です。しかしSVSにて得られる屈折値には独特なクセがあります。本講演では自験データを交えながら,SVSとその他の屈折検査機器それぞれの特徴について述べたいと思います。
(新潟医療福祉大学)
2015年 北里大学 医療衛生学部 卒業
2015年 藤枝市立総合病院 入職
2017年 新潟医療福祉大学 医療技術学部 助手
2018年 長岡寺島眼科クリニック 非常勤職員
2020年 新潟医療福祉大学大学院 修士課程 修了
2020年 新潟医療福祉大学 医療技術学部 助教
2024年 北里大学大学院 博士課程 修了
Smart Eye Cameraを活用した次世代遠隔診療の最前線:
革新的テクノロジーによる診療の新時代
OUI Inc.は現役眼科医が創業した、慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業です。「世界の失明を50%減らし、眼から人々の健康を守ること」をミッションに掲げて活動しています。私たちが発明したSmart Eye Cameraはスマートフォンのカメラと光源を利用して、眼科の細隙灯顕微鏡と同等の眼科診断を、いつでも、どこでも可能にする医療機器です。現在世界の失明人口は4,300万人、30年後の2050年には1億2,000万人に増加すると言われていますが、これらの患者さんの半分以上が、眼科医療に対するアクセスがないことが原因で、予防可能・治療可能な病気によって失明しています。
また、日本をはじめとする先進国でもへき地や離島、医療過疎地域があることに加え、近年では、リモートワークの普及に伴いVDT症候群なども懸念され、人間ドックや企業検診での質の向上が必要不可欠です。
日本中・世界中の眼科医・非眼科医・医療関係者の方々と力を合わせて、Smart Eye Cameraを使ってこれらの患者さんに眼科医療を届けるモデルをご紹介していきます。
(OUI Inc.)
2016-2020年:帝京大学 医療技術学部 視能矯正学科 卒業
2020-2022年:帝京大学大学院 医療技術学研究科 視能矯正学専攻 博士前期課程 修了
2020-2022年:帝京大学医学部附属病院 眼科 非常勤
2022-2023年:帝京大学 医療技術学部 視能矯正学科 研究員
2022-2023年:帝京大学医学部附属新宿クリニック 非常勤
2022-2023年:前田眼科クリニック 非常勤
2023年-現在:医療法人 慶眼会 横浜けいあい眼科 和田町院
2023年-現在:OUI Inc.(株式会社OUI)
2023年-現在:慶應義塾大学医学部眼科学教室 研究員
2024年-現在:吉田学園医療歯科専門学校 視能訓練学科 非常勤講師
2024年-現在:帝京大学大学院 公衆衛生学研究科 専門職学位課程 在籍中
共催セミナー
~準備中~